界面活性剤の種類
界面活性剤は水に溶かしたとき、電離してイオン(電荷をもつ原子または原子団)となるイオン性界面活性剤と、イオンにならない非イオン(ノニオン)界面活性剤に大きく分類されます。
またイオン性界面活性剤はさらに、水に溶かしたときそのイオンの種類により、アニオン(または陰イオン)
界面活性剤、カチオン(または陽イオン)界面活性剤および両性界面活性剤に分類されます。

アニオン、カチオンおよび両性界面活性剤は、さらに親水基の種類と疎水基の種類や原料によって分
類され、非イオン界面活性剤も親水基や疎水基の原料および疎水基の種類によって分類されます。
アニオン界面活性剤
水に溶けたときに、疎水基のついている部分がマイナス(負)イオンに電離する界面活性剤で、石けんを
はじめ古くから多くの種類が開発されてきており、現在でも合成洗剤やシャンプーなど、その使用量は全
界面活性剤の約1/3を占めています。
【代表的なアニオン界面活性剤】
カチオン界面活性剤
水に溶けたとき、疎水基のついている部分がプラス(正)イオンに電離する界面活性剤で石けんとイオン
的に逆の構造をもっているため「逆性石けん」と呼ばれることもあります。
一般にマイナス(負)に帯電している固体表面に強く吸着し、柔軟性、帯電防止性、殺菌性などを付与
することができます。
構造的にはアミン塩型と第4級アンモニウム塩型に分類され、繊維の柔軟剤、へアリンス基剤や殺菌剤
として第4級アンモニウム塩型が広く使用されています。
両性界面活性剤
水に溶けたとき、アルカリ性領域ではアニオン界面活性剤の性質を、酸性領域ではカチオン界面活性剤
の性質を示す界面活性剤です。
一般に使用されているのはほとんどがカルボン酸塩型で、さらにアミノ酸型とベタイン型に分類されますが、
ベタイン型は皮膚や眼に対する刺激性が弱く、洗浄性や起泡性を向上させる補助剤として広く使用され
ています。
非イオン(ノニオン)界面活性剤
この使いやすさと浸透性、乳化・分散性、洗浄性などの性能面での特徴が認められ、近年、非イオン界面活性剤の使用量の伸びは大きく、アニオン界面活性剤とならぶ主力界面活性剤になっています。非イオン界面活性剤は分子内の主要な結合の仕方により、エステル型、エーテル型、エステル・エーテル型およびその他に分類されます。
【代表的な非イオン界面活性剤】
その他の界面活性剤
その他、最近では分子量が大きい高分子界面活性剤や他の物質との反応性を付与した反応性界面活性剤などが開発されてきています。また、もともと生体内に存在し細胞膜などを構成しているレシチンや、植物界に広く分布するサポニンなども界面活性剤の仲間です。